雑誌「現代農業」2009年12月号に、炭酸ガス施用がとりあげられていました。
炭酸ガス施用というのは温室内などで二酸化炭素を放出させ、植物に高濃度で二酸化炭素を吸入させるというものです。通常、外気の二酸化炭素濃度は370ppmだそうですが、これを500ppm~20000ppmに上昇させて栽培しているそうです。こうすると植物は大きく生長し、病気にも強くなるそうです。9000ppmにするとコカブの重さが20倍になったという記述もあります。
炭酸ガス施用をされている農家の方は外気より二酸化炭素の濃度が高い中で作業されているようです。ちなみに、人体への影響については以下のページにありました。
http://satotech.com/item/596.html
これによると700ppmで「注意が必要」。5000ppmで「危険レベル」ということです。どうやら危険な環境で作業をされている方もおられるようです。
問題は地球温暖化。二酸化炭素を放出するということは、当然これが外に漏れると温暖化ガスを放出したことになるのですが、そのあたりはどうなのでしょうか。
雑誌記事によると炭酸ガスを水に混ぜて水耕栽培したり、温度をさげるために換気しながら霧を発生させたりしているようで、確実に温室外に炭酸ガスが放出されるような作業をしておられる方におられるようです。世界をあげて二酸化炭素排出量の削減を考えている世の中、これを見ると怒りを覚える方もおられるのではと思います。
温室内の二酸化炭素濃度が一定以上なら換気させないようなきまりを作った方が良いかもしれません。ただ、炭酸ガス施用を行っていても二酸化炭素濃度を測定する機械も持っていない方もおられるので難しいかもしれません。
一方、温室内を換気しないで栽培すると、二酸化炭素濃度は確実に下がるようです。
有機物を大量に敷いておられる方のハウスでは微生物が常時二酸化炭素を放出します。夜間は二酸化炭素が蓄積され、明け方に1500ppmまで上昇しますが、太陽が昇ると濃度が下がり、150ppmになるとか。植物体の乾燥重量のおよそ半分は炭素でそれをほとんど空気中から得ているので、換気をしないと生長が遅れます。
逆に二酸化炭素濃度を上げると二酸化炭素の吸収が活発になるという研究成果もあるようです。これを二酸化炭素の固定化に利用出来ないかと思います。
例えば
・廃棄される二酸化炭素をボンベにして温室を備えた農家に配って使用してもらう。
・この温室では二酸化炭素濃度が一定以下でないと換気できない仕組みがある。
温室を換気したい理由としては、温度を下げる他に湿度をコントロールするという目的もありますが、これらは導入費用は高くなりますが、ヒートポンプ式の温室暖房装置で実現できます。
どの植物もコカブと同じわけではないでしょうが、杉の木を囲って二酸化炭素濃度を上げたとすると1000/20=50年で1000年杉が出来る。そして二酸化炭素排出をかなり削減出来るかもしれませんね。
最近のコメント