2012年1月28日 (土)

核家族化が農業の衰退の原因か?

昨日、話をした営農組合長は、農業の衰退の原因は家族が小さくなったことだと言います。
「家族の人数に余裕が無いと田んぼはでけへん」
なるほど。当地でも昭和の終わりから大学進学率が上がりました。大学を出ると、就職から家を出てしまい、盆と正月しか帰ってきません。私も覚えているのは、大学の卒業を控えたある日、内定を得た会社から封筒が届き、
「あなたの勤務地は松本地区です」
と書いてありました。
「松本ってどこ?」
って思った覚えがあります。
松本は長野県のまんなかあたりでした。
実家は兵庫県。大学は大阪。希望勤務地を書いた覚えはありますが、全く無視でした。会社人間としては「あたりまえ」の事ですが、そうやって家族は引き裂かれていったのでしょう。
とは言え、農村では就職先を探すのは難しいでしょう。そうしたことが続いているうちに、若い人はどんどん出ていき、町内は高齢化が進みました。
「話はぬくい(暖かい)所でしよう」
と組合長に案内された場所は、小学校の中。空き教室を利用した喫茶店。60歳代のおばさん数人がコーヒーを出していました。
コーヒー1杯100円。安っ!JAのK村さんが出してくれました。
小学校の空き教室はスケジュールがぎっしり。色々な活動に利用されているようです。昔は生徒がぎっしりつまっていた校舎も、今は1学年に1クラスだけだそうです。
農業の衰退の一因として、農産物価格の低価格化が原因と思っていたのですが、「弱いところから取る」という弱肉強食の世の中。
農業が強ければ、低価格化しなかったのかもしれません。
元をたどれば、田んぼを維持することも出来なくなるような農村の衰退が農業を弱くしたのでしょうか。

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2012年1月27日 (金)

田んぼ、また借ります。

スイートコーンをやるために、田んぼを借りることにしました。通常、JAを通じて田んぼを借りると、稲美町の蛸草地区の田んぼを紹介されます。実家から、およそ6km。スイートコーンでは未明に収穫を終えて持ち帰って箱詰めします。そのため、移動距離が短い方が有利です。JAのプランナーさんに相談したところ、実家近くの集落の営農組合の人に相談してくれました。田んぼを数か所見せて、その中から選ばせてくれるそうです。
この時期、周囲の田んぼは営農組合が蒔いた大麦やレンゲが育っています。自分で野菜を植えている田んぼは、ほんの少ししかありません。これも農業の疲弊を思わせる光景です。
いくつか見せてもらった中で、使えるのは2か所だけでした。他の田んぼは、生活排水が水路に流れていて乾かないのだそうです。素人目には、野菜を作るのだから乾かなくて良いように聞こえますが、乾かないと田んぼの準備がうまくいきません。そして何故か乾かなかった田んぼに野菜を育てると、うまく育たないのです。
とりあえず、紹介された2か所の地主さんとJAが交渉をすることになりました。決まり次第に準備にかかろうと思います。
この時期、営農組合が麦などを蒔いていない田んぼは、地主さんが町外の田んぼです。その2か所の田んぼも地主さんは加古川市の人でした。住所を聞いて驚きました。そんな遠くから家族総出で田植えに来ているようです。
この集落の営農組合は規模要件に余裕があり、早く言えば、麦を植えずに私たちに貸すことも可能だそうです。私の実家のある地区は規模要件ギリギリで、貸し出すと補助金を得ることが出来ません。営農組合は農業機械を買うためには補助金が必要です。なぜなら、営農組合の活動で機械を買うほどの利益を得ることが出来ないからです。ですから私の実家の地区で田んぼを借りることは出来ません。
一方、別の地域では、営農組合は実質一人だけで運営されていて、その人が腰を痛めて入院中だそうです。その地域には、軟弱野菜で熱心な農家もあるのですが、他に農業に詳しい人がいないのだそうです。軟弱野菜農家は毎日忙しくて営農組合の活動には参加できません。しかし田んぼを放置することは出来ないので、自治会の人がレンゲの種をまいているようです。昔はレンゲで補助金が出たようですが、今はほとんど無いといいます。
ですので、レンゲをまく営農組合は、あまりありません。
そんなに苦労している人や地域があるのなら、その地域から借りてやればよかったと思いました。そのためには、半年以上前から計画して早めに話を進めるようにしなければと思います。

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2012年1月26日 (木)

ビニールハウスの補助金ってどんなものありますか?

昨年末、JAのプランナーさんが、ビニールハウス建てませんかといきなりやってきました。
聞けば、今年分の予算に余裕があるとか。しかしお金も無いので断りました。
その後、あれこれ考えているうち、やっぱり路地農家から施設農家に転身しないと明日が無いかと...
一般には、施設栽培農家で食っていくには3反(約30a)の面積が必要ということで、少なくとも6棟ぐらいは必要です。だいたい一棟で小型車1台ぐらいのお金がかかります。全部自己資金で建てるのは凄いお金がいります。今度はこちらから尋ねました。
ところが、希望者が無かったので、今年は予算を取らなかったと。
残念。
まぁ、あったとしても、使うかどうかも怪しかったのですが。
聞けば、稲美町にもビニールハウスの補助金があるそうです。一応、稲美町役場に聞きに行きました。聞いてみると、稲美町と兵庫県にそれぞれビニールハウスの補助金制度があるそうです。同時に使うというのはダメなのだそうです。
使ってしまうと、「あなたは使ったからダメ」と言われるので、一生1回限りの制度だそうです。しかし、町の補助を使って、次の年に県の補助を使うというのは出来るかもしれないという話も聞きました。県の補助については、農業改良普及センターに行って欲しいと。
町の補助については、条件があり、最低300平方メートル以上ということで。1/4補助で最高50万円の補助金があるそうです。
300平方メートルということは、間口6mで奥行き50メートルですね。サイズが合わない場合は2棟以上に分けて建ててもいいようです。ただし、資材の費用は助成してくれるのですが、施工費用は出してくれないそうです。
よそで聞いたのですが、「施工は自分でする」というのはダメそうです。というのは、施工後に確認に来るそうですが、1cmずれていてもお金がおりないとか。ですから、施工は必ず業者でするものだそうです。ですので、施工を含めた場合、全体の費用の3/4以上は払わないといけないようです。フルに活用してハウスを建てようとすると、150万円+施工費用が必要です。
普通のサラリーマンなら、なんとかなりそうなお金ですが、野菜で稼いで出すには大きいお金です。
県の補助は1/3だそうです。詳細はまだ聞いていません。
ちなみにJAの補助を使うと、ローンを組まされ、金利を払うと、補助を使ってもあまりメリットが無いと言う人もいました。

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2012年1月25日 (水)

アンマズハウスさんのブルーベリーを見学

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以前から当ブログにコメントを頂いているアンマさんのブルーベリー栽培を見学させて頂きました。
アンマさんはアンマズハウスという会社を経営されており、ブルーベリー栽培設備を販売されております。今日はお客様であります滋賀県野洲の「吉仁園」さんの温室を見学させていただきました。
私の持っている果樹のイメージは、山や畑の土に直接植えられていますが、アンマさんの方式では大きな鉢に苗を植えます。そして、肥料と水をかけ流して育てるそうです。
この種の製品は他の会社からも販売されているようですが、アンマズハウスさんは、小規模で安価な製品を提供されているそうです。他社では20aで数百万円という規模ですが、10万円弱という製品も用意されています。
ブルーベリーの苗を普通に植えると、収穫まで5年かかるそうですが、この方式では2年で収穫できるそうです。ブルーベリー栽培農家から「信じられない」という言葉が返ってくるそうですが、木をよく見ると「本当に2年しかたっていない」というのがわかるのだそうです。
木は急激に大きくなるため、木の皮が割れたようになっています。
アンマさんはこの設備の販売のみならず、植え付け、栽培、販売、加工品の流通など色々な場面にかかわられているようです。
そして、指導を通じて栽培技術も年々バージョンアップしているようです。今や「ブルーベリーの栽培指導本は見ないでください」と言うぐらい、独自性のある技術になっているようです。
ブルーベリーというのは元々涼しい国の植物だそうで、西日本の気候には合っていなかったのか、これまで書かれた本は東日本ばかりだったようです。ところが、東日本の関東ローム層の栽培方式を西日本の粘土質の土壌でやるとうまくいかなかったそうです。
それで植え方、剪定の仕方など、あらゆるステージで独自の技術を持つまでになったようです。
アンマズハウスさんについて詳しくは以下まで
http://www.ammashouse.jp/

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2012年1月24日 (火)

アスパラガス栽培講習会に参加

JAで「アスパラガス栽培講習会」がありました。
アスパラガスを作る予定は無いのですが、当地では儲かる作物と言われているので参加しました。
チラシを見ると「これから始める人向け」という感じだったのですが、行ってみると、既に栽培されている農家が多く、質問攻めで、細かい話に終始しました。
当地では数年前から、ハウスと路地でアスパラガスの栽培が盛んになったようです。しかし、病気が多いため、特に路地では次々に枯れ、3年前をピークに出荷量、販売量は下り坂になっているようです。
出荷は直売所しかないようです。JAの直売所で昨年の売り上げは400万円台。しかし、実際には1000万円ぐらいのニーズがあると言っていました。
講習会には熊本県から先生が来ました。アスパラガスは九州、佐賀県がトップだそうです。
収量はハウスで10aあたり平均2tということですが、佐賀県では4tとか、最高では6tという人もいるそうです。しかし、路地では平均で数100kgということで、桁が違います。そして路地では病気に負けてしまい、3年ぐらいで終わってしまうそうです。
ハウスでは1回植えると10年以上。場合によっては15年ぐらい収穫できるそうです。ですので、ハウスがお勧めと言っていました。
個々の質疑の内容を見ると、九州の指導は進んでいるのですが、当地は技術的にまだまだのようです。
例えば、水やりに関して、当地では潅水チューブや点滴チューブを使用していますが、九州では点滴チューブを使用しています。これは潅水チューブでは水が飛ぶ事によって病気が発生するからだそうです。
その他、ピンチする高さや、植え付けた初年度の管理も全く違うようです。
当地の農家は本を読んでその通りに作っているのですが、本には、最初の年は収穫しないことになっているようです。しかし九州の産地では植え付けて半年ぐらいで収穫しているようです。収穫しないで放置すると、逆に良くないようです。
最後に、当地のアスパラガス農家の圃場を見に行きました。
今回の講習では路地アスパラガス農家はダメと言われて終わりでした。ちょっとかわいそうですね。品種改良とかで強いアスパラガスとか作れないものかと思いました。今JAで売られているアスパラガスの種は雄株ばかりで種が出来ないのだそうです。メス株があると、種が落ちて、雑草化し、病気の発生源になるそうです。
古い種をどっさり買って、強い種を選別するとかしたら路地でも強い種が出来ないかと
思ったりします。しかし、今回の先生は種のメーカーで、そういった事は、あまり重視していないようでした。

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2012年1月23日 (月)

ナンバーワン農家になるには?

農業で、ナンバーワン、オンリーワンを目指すにはどうしたら良いか?
最近、そういう話題があり、そんな疑問を持ちながら作業しています。

オンリーワンは、まずはアイデア勝負かなぁ?しかし、すぐに真似が出来るモノだとオンリーワンを続けられないですね。オンリーワン中小企業が成功しているようなニッチ分野。そんな農産物が狙い目でしょうか。何か技術を持っていて、ウチしか出来ないものがあったりすれば良いのでしょうか。

ナンバーワンを目指すには、技術と努力と体力が必要でしょうか。
近所のナンバーワン。NHKの食べ物一直線に出た大西さんは軟弱野菜で色々な技術を近隣農家に先駆けて採用していたようです。最近はアスパラガスの面積を増やそうと頑張っておられるようで、夕方、暗くなっても作業しておられます。努力と体力も必要なのでしょう。
以前、指導していただいた時、ハウスの周りを足で踏むという作業を教えていただきました。その時、足で踏みながら「忙しいでぇ。晩ねとられんで」(忙しいよ。夜、寝る暇ないよ-)
と言われました。寝る間も惜しんで作業されているのでしょう。
そうやって10年ほどで市場で価格一位、テレビで紹介されるぐらいになられたようです。
一般の産業と農業が違うのは、技術を惜しげもなく教えることで、大西さんのやったことは、今は地域の標準になっています。技術を教えると、自分自身も情報や他の人の経験を得る事が出来ると言います。ということは、コミュニケーション能力を高めることが、ナンバーワン農家への近道なのでしょうか。

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2012年1月22日 (日)

直売所でオンリーワン。

以前、このブログで紹介した、スイカ名人の大西さん。直売所で色々なオンリーワン戦略を持っています。
先日、白菜の収穫を見学させて頂いたのですが、まだ収穫していない白菜の一部に、不織布でトンネルがされていました。聞けば霜よけだそうです。当地の白菜は、2月に入ると寒さにやられてダメになるそうです。それで、家庭菜園の本によると葉をくくっておいたりするのですが、それを剥いて売っても見栄えはしないと。ところが不織布でトンネルをすると綺麗なものを出せるそうです。
ちなみに、大西さんは、ジャガイモもオンリーワン戦略を持っています。1月にジャガイモを植えて、黒マルチ+ビニールトンネルで育てます。これで5月の連休頃に出せると言っていました。
しかし、その年、2月に大寒波が2回も来て、そのたびに伸びたジャガイモを枯らしました。
それでも伸びてきたジャガイモを収穫して出していたようです。
町内には他にも早出しおそ出しを狙う人もいます。種袋に書いている時期より早めとか遅めに蒔いたりするのですが、
「ほとんど、あかんねぇ」
と言っていました。
昨年のスイートコーンなど、種の時期を守っていても、遅霜などでやられた人もいました。
実は私、その人と同じ日に種を蒔いたのですが、大丈夫でした。
同じようにハウスで育苗していたのですが、私の方が数キロ南で標高が数m低かったので大丈夫だったのか?
もしかしたら、私は水を多くやるクセがあるので、セルの土の凝固熱で救われたのか?
もしかしたら当時、水の便が悪かったので、ハウス内にタンクを置いていて、これが雑誌現代農業でいうペットボトルで早出し効果になったのか。
とりあえず、ウチのオンリーワンは、直売所に玉竜を出すこと。売れないので誰もやっていません。

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2012年1月21日 (土)

子供手当って、将来ぼくたちが返すんやろ?

昨年、小学生の子供が私に尋ねました。
「子供手当って、将来ぼくたちが返すんやろ?」
返答に困りました。ちょっと時間を置いて
「そうやなぁ」
と答えました。
国が出すお金は、国の借金。国の借金は、将来の国民である今の子供たちが返すことになる。だから子供手当は、今の子供たちが将来払うものだと。学校の先生が言ったのでしょうか。
そう言えば以前、どこで読んだか聞いたか忘れましたが、
「民主主義の欠点は、今の世代しか議論に参加していないこと」
だから今の世代に飴玉ばかり配って、もの言わぬ子供たちに背負わせようとしているのでしょう。
キツィなぁ。
それ以来、他にもそのような例が無いかとニュースをチェックするようになりました。

例えば消費税問題。
国の借金が凄い事になって、税金を上げないともうダメという所まで来ているのに、まだモメています。小5のウチの子は将来、一人で2人の高齢者を養わないとダメだとテレビで言っているのを見てゾッとしていました。

もう一つは原発問題。
今は止めろ止めろと言う報道が多いのですが、止めてても保守したり管理したりと金ばかりかかって投資した設備が古くなるばかり。壊すとしても、さらに莫大な金がかかるでしょう。そして跡地と廃棄物は未来永劫、管理が必要です。
であれば、動くうちに発電して稼ぐ必要があるのではないかと。
危険だから動かさないという世論に押されて、動かさないで何十年、管理した後、将来の電気代で管理したり壊したりするのでしょうか。
そうなると「日本は電気料金が高いから産業が弱い」という事に。
色々考えると、今の子供たちは将来、海外に出る方が良い暮らしが出来ると判断するのではないかとさえ思います。

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2012年1月20日 (金)

アボガド栽培挑戦記

少し前、アボガドを種から育てようと頑張ってました。熱帯植物なのですが、マイナス5℃ぐらいにも耐えるので日本でも育つらしいのです。
ネットで調べました。スーパーで買ったアボガドの種を水栽培の要領で育てるのです。食べたら次を買い、食べたら次を買い..と10個ぐらい育てましたが、1個もモノになりませんでした。窓際で水栽培しているうちは元気でも、土に植えると枯れてしまうのでした。
一時は、窓際に数個並べていましたが、複数ならべるとカビが生えるようです。窓ひとつに1個が良いと思われます。
アボガドは回転寿司でも出てきますが、刺身のようにして食べても美味しいです。これは絶対日本人にウケル。直売で売ろう!と思いました。
そうこうしている間に、果樹栽培というのは凄い選別をするというのを聞いて、どうもムダなことをしているということに気付きました。
桃の種を土に埋めて大きくしても、年に3個ぐらいしか実がならないそうです。しかし、果樹園の桃はたくさんの実をつけます。それは数万本の木から、選別して実を付ける木を選んでいるのだそうです。
それで果樹の木は、選別された木を台木に接ぎ木して育てるのだそうです。ちなみに、選別した木を、挿し木で育てると、根が弱くてダメらしいです。
ということは、アボガドの種から育てても、実は少ないのか..
ネットを検索してみると、大きく育てた人を発見しました。写真では二階に届きそうな大きさでしたが、年に3個ぐらいしかならないそうです。
やはりアボガドも苗木を買って育てるのが良いのでしょう。

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2012年1月19日 (木)

若者を農業に..?

国会中継で農業再生について言われているのは、
「若者に、大きな面積の土地を..」
なのですが、実際の現場はどうか?
新規就農関係の相談に行くと、
「農業はやめた方がいいですよ。」
「他の仕事が出来るなら、そちらをした方がいい」
「ぼくだったらしませんよ」
などと、政治家だったら問責決議モノの事を言われます。
「いったいあなたは何のためにココに座っているの?」
と思いながら相談を続けたものです。
実際のところ、新規就農は難しいようです。新規就農者のブログを教えてもらったり、検索してヒットしたりするのですが、けっこう離農しています。
何でだろうと考えたりするのですが、農業って本当に儲からない。農業従事者の生活資金は、農業以外で賄われることが多いようです。農業従事者の平均年齢が70歳近いということで、ほとんどの農業従事者は年金で生活して野菜を作っています。
ですので、野菜を売って赤字になっても構わないようです。
直売所で野菜が売れないと、とことん安く出します。
昨年、キャベツがひと箱100円という時がありました。箱代は110円。それに百円前後の手数料がかかります。ひと箱出すたび、100円ぐらい口座から引き落とされるのです。
それでもキャベツを50箱ぐらいもってきた人は
「作ったら出す。」
と言っていました。
2日も出せば1万円ぐらい引き落とされます。そして種代、肥料代、農薬代、油代は戻ってきません。
営農組合の手伝いだけやっている農家は
「金が無いと農業はでけへん」
と言っていました。
一方、定年退職後に農業に誘われた人は、
「年金もらいだしたら農業するわ」
どうやら年金受給が就農の条件のようです。
農業をするために機械投資が必要ですが、農業収入以上に機械を買っている農家は多いようです。一般の産業で言う「儲けたら設備に投資」は農業に関しては無理。
一方、大規模にやっている農家は安泰かと言うと、そうでもなさそうです。
当地の農業法人で何人も雇ってキャベツを収穫。イチゴもやっている農家さんの
噂を聞きました。資金が破綻しているのか、肥料を農協から買うとき、口座落としには出来なくて、現金で買っているそうです。イチゴの方は、土の入れ替えが出来ないので同じ土で連作して苗を枯らせてしまったとか。それでイチゴの高設栽培のベッドにメロンを栽培して脚立に乗って収穫していたそうです。イチゴ農家がメロンを脚立で..というのは1軒だけでは無いようです。
「若者に大きな面積の土地を...」
とすれば、「若者に大きな借金を..」になりはしないか心配です。
実際、新規就農者には1000万円ぐらいの融資をしてくれる制度があるのですが、返済出来ずに離農するパターンも多いようで、保証人が支払ったりしているようです。
実際1000万円程度では大面積とまではいかないようですが..
新規就農者のイベントで
「誰が借金を返すか考えてから借りてください」
と言っていました。

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